読書感想文(関田涙)

関田 涙(せきた・なみだ)

アンソロジー

『壜づめの女房』

早川書房の「異色作家短篇集」は、一九六〇年から一九六五年まで三期に分けて十八冊が刊行されました。十七巻までが個人の短編集で、最終巻(※1)の『壜づめの女房』(写真)のみがアンソロジーです。 目の写真が大きく印刷された函と、期ごとに赤、黄、緑…

『魔女も恋をする』『たんぽぽ娘』『見えない友だち34人+1』

僕が中学生の頃、第何次目かのSFブームが起こりました。それに便乗したのか、コバルト文庫(当時は「集英社文庫コバルトシリーズ」)でも海外のSFやホラーのアンソロジーが盛んに刊行されました。 そのなかで印象に残っているのは、やはり「海外ロマンチ…

『魔女たちの饗宴』

ロシアの女流作家というとリュドミラ・ウリツカヤを思い浮かべる方が多いと思いますが、「ほかに誰の作品を読んだことがありますか?」と問われたら、「むむむ」と唸ってしまうかも知れません。研究者ならいざ知らず、一般の読者にはほとんど知られていない…

『道のまん中のウェディングケーキ』

The Wedding Cake in the Middle of the Road: 23 Variations on a Theme(1992)Susan Stamberg, George Garrett このブログでアンソロジーをほとんど扱ってこなかったのには、以下のような理由があります。「好きな作家と嫌いな作家の差が激しいので、単著…

『怪奇と幻想』

1975年に角川文庫から刊行されたホラー小説のアンソロジー(全3巻)です。不気味なカバーイラストと各巻末に収められたノンフィクションが特徴です。

『ブラック・ユーモア傑作漫画集』

一九七〇年に早川書房より刊行された「ブラック・ユーモア選集」は、同社の書籍の巻末広告にもよく掲載されていたので、ご存知の方も多いことでしょう(後に改訂版も発行された)。 広告には全六巻として、以下の書名が並んでいます。『幻の下宿人』ローラン…

『ユーモア・スケッチ傑作展〈1〜3〉』『すべてはイブからはじまった』

このブログの「書名一覧」をみていただくと一目瞭然ですが、僕はユーモア小説に目がありません。 ミステリーや恋愛小説などは年に一冊読むかどうかであるにもかかわらず、広い意味でのユーモア文学は書棚の半分を占めるといっても過言ではないでしょう。 当…

『エバは猫の中』

サンリオはSF文庫以外にも、一般文学などを扱った「サンリオ文庫」を発行していました(一九八三年十月発行の『エレンディラ』から、一九八七年二月発行の『フローティング・オペラ』までの約三年半)。 発行点数は少なかったものの、ラインナップは豪華で…

『12人の指名打者』

野球小説に外れなし。 ……なんて偉そうにいうほど沢山読んでいるわけではなく、それどころか、積極的に買い求めることすらありません。まあ、本当のところは「小説で野球が上手く扱われていると嬉しくなってしまう」だけだったりします。 そんな感じですから…