読書感想文(関田涙)

関田 涙(せきた・なみだ)

ルーマニア

『ストーリーナンバー』ウージェーヌ・イヨネスコ

Conte numéro: Pour enfants de moins de trois ans(1969, 1970, 1971, 1976)Eugène Ionesco ウージェーヌ・イヨネスコは過去に、小説(『孤独な男』)と戯曲(『授業/犀』)を取り上げたので、今回は絵本を紹介します。『ストーリーナンバー』(写真)は…

『授業/犀』ウージェーヌ・イヨネスコ

Eugène Ionesco 前回のスワヴォーミル・ムロージェックに続き、今回はウージェーヌ・イヨネスコの戯曲を取り上げてみます。 イヨネスコもムロージェック同様、劇作家としての方が圧倒的に有名で、白水社から「イヨネスコ戯曲全集」全四巻が発行されています…

『孤独な男』ウージェーヌ・イヨネスコ

Le Solitaire(1973)Eugène Ionesco ウージェーヌ・イヨネスコは『禿の女歌手』や『犀』などで有名な不条理演劇の代表的作家ですが、小説も少し書いています。 ただし、ほとんどが短編で、多くはその後、戯曲として書き直されています(逆もある)。それら…

『令嬢クリスティナ』ミルチャ・エリアーデ

Domnişoara Christina(1935)Mircea Eliade ルーマニアの宗教学者・作家ミルチャ・エリアーデが初めて書いた幻想文学が『令嬢クリスティナ』(写真)です。 一言でいうと美女の幽霊が出てくる怪談で、前回の『キャンディ』とどんなつながりがあるのかという…