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読書感想文(関田 涙)

関田 涙(せきた・なみだ)

日本

『快楽亭ブラック集』快楽亭ブラック

Kairakutei Black I 明治・大正時代、英国人の噺家が人気を博していました。彼の名は、初代快楽亭ブラック。 幼少の頃に日本を訪れたブラックは、両親が帰国した後も日本に留まり、やがて日本人の養子となり、日本人と結婚もしました(本名はヘンリー・ジェ…

『藤子・F・不二雄大全集』藤子・F・不二雄

これまでに数多くの失敗や、誤った選択をしてきましたが、後悔することはほとんどなく、「ま、いっか」で生きてきました。 ところが、たったひとつだけ、悔やんでも悔やみ切れないことがあります。 余りに悔しいのと、情けないのとで、これまで親しい人にも…

『ロマンス島』手塚治虫

本日、「手塚治虫文庫全集」の全巻購入特典である『ロマンス島』(※)が届きました。 一応、箱入りの上製本でしたが、期待が大きかった分、やや安っぽい作りに拍子抜けしました……。サイズはB6判で、漫画部分は百一頁。巻末には文庫全集と同じく手塚プロダ…

『野球殺人事件』田島莉茉子

「折角だから、野球つながりでいこう」と思い、古い本を引っぱり出してきました。それが前回少し触れた、田島莉茉子の『野球殺人事件』(一九五一)です。「田島莉茉子は覆面作家で、その正体は大井廣介らしい」「埴谷雄高や坂口安吾もかかわっているらしい…

『旧聞日本橋』長谷川時雨

気がつくと、これまで女性の作家をひとりも選んでいませんでした。 別に深い意味はないつもりだったんですが、よくよく考えてみると、僕の蔵書に占める女流作家の割合は圧倒的に低い。これは読書の傾向にもよるのかも知れません。 とはいえ、好きな閨秀作家…

『F VOICE』藤子・F・不二雄

今回は、本ですらありません……。 前から考えていたことを「読書感想文」にかこつけて、強引に語ってしまおうと思います。 二〇一〇年最後の更新ということで、ご容赦ください。 本日、「藤子・F・不二雄大全集」第2期全巻購入特典の「F VOICE」が届…

『冒険少女ミス・ワンダー』久松文雄

今回は、漫画です。 戦う少女に関しては、おたく的な興味ではなく、女の子たちにどの程度受け入れられるのか、ずっと気になっています。 セーラームーンやプリキュアなど成功例はあるにしても、青い鳥文庫の読者は、もう少し年齢が上ですし、彼女たちを対象…

『新潮現代国語辞典』

『新潮現代国語辞典』は、とてもユニークな辞書で、僕も大好きなんですが、先日、古い本の間から初版(一九八五年)のパンフレットが出てきました。 これがまた面白いというか、時代を感じさせて興味深い。辞典の広告なのに、何と昭和軽薄体なんです! 余り…

『黄色い鼠』井上ひさし

前回の読書感想文を書いたとき、「何だかもっと変なものを食う小説があったなあ」とぼんやり思っていました。 バクに似たような感じで、日本にはいなそうな動物だったはずなんですが、それが何だったか、誰の、何という作品に出てきたか、さっぱり思い出せず…

『宇宙人のしゅくだい』小松左京

忘れもしません。僕はこれを小学一年生のときに読みました。 もちろん、当時、青い鳥文庫は存在せず、僕が持っていたのは、確か「少年少女講談社文庫」という単行本でした。 後に僕は、国内外のSF小説にどっぷりはまることになりますが、それはこの小説の…

『山本周五郎探偵小説全集』山本周五郎

今、『山本周五郎探偵小説全集』を読んでいます(ちょうど一巻を読み終わったところなので、以下はそこまでの話になる)。 これが、思いのほか楽しい。 元々、少年向けの探偵小説(漫画も)が好きで、探偵小説家の書いたものはそこそこ読んでいるのですが、…