読書感想文(関田 涙)

関田 涙(せきた・なみだ)

支那

『纏足 ―9センチの足の女の一生』馮驥才

三寸金莲(1987)冯骥才 本書は、最初に亜紀書房から刊行されたとき、原題と同じ『三寸金蓮』のタイトルでした。小学館文庫に収められるに際して、より分かりやすい『纏足』に改めたようです。 作者は「ふう・きさい」と読みます(支那の発音にすると「フォ…

『黄泥街』残雪

黄泥街(1986)残雪 僕は、残雪と同じ誕生日(五月三十日)なので、勝手に親近感を抱いています(ナベツネとも同じだが、それはどーでもいい)。 莫言が二〇一二年にノーベル文学賞を受賞したとき、日本においてさえ「村上春樹じゃねーのかよ」より、「残雪…

『猫城記』老舎

貓城记(1932)老舍 今回もサンリオSF文庫です(余り続けると興醒めなので、次回から元に戻す予定)。ちなみにコンプリートまで残り四冊になりました。全部集まったら、また何冊かまとめて扱おうと思っています。 さて、『猫城記』の読み方ですが、支那語…

『赤い高粱』莫言

红高粱家族(1987)莫言 支那の作家、莫言の『赤い高粱』は「赤い高粱」「高粱の酒」「犬の道」「高粱の葬礼」「犬の皮」の5章からなる連作短編集(ボリューム的には連作中編集か)です。 ただし、入手しやすい岩波現代文庫版には最初の二章しか収録されて…