読書感想文(関田 涙)

関田 涙(せきた・なみだ)

ポーランド

『タンゴ』スワヴォーミル・ムロージェック

Sławomir Mrożek 日本で『象』『所長』『鰐の涙』という三冊の短編集(漫画も収録されている)が発行されているスワヴォーミル・ムロージェック。しかし、世界的には作家や漫画家としてより、劇作家として知られています。 実際、日本オリジナルの戯曲集『タ…

『ライロニア国物語 ―大人も子どもも楽しめる13のおとぎ話』レシェク・コワコフスキ

13 bajek z królestwa Lailonii dla dużych i małych(1963)Leszek Kołakowski 哲学者レシェク・コワコフスキが、共産党時代のポーランドで刊行した寓話集。「大人も楽しめる」とあるとおり、当時の政府を諷刺している面もあります……なんて書くと一気に興味…

『ユーモア・スケッチ傑作展〈1〜3〉』『すべてはイブからはじまった』ロバート・ベンチリー、スティーヴン・リーコックほか

このブログの「書名一覧」をみていただくと一目瞭然ですが、僕はユーモア小説に目がありません。 ミステリーや恋愛小説などは年に一冊読むかどうかであるにもかかわらず、広い意味でのユーモア文学は書棚の半分を占めるといっても過言ではないでしょう。 当…

『浴槽で発見された手記』スタニスワフ・レム

Pamiętnik znaleziony w wannie(1961)Stanisław Lem この作品は、サンリオSF文庫より少し早い一九八〇年に『浴槽で発見された日記』というタイトルで集英社からも発行されていました(そちらは深見弾訳)。 集英社はSFに強いというイメージはありませ…

『虹』ワンダ・ワシレフスカヤ

Tęcza(1942)Wanda Wasilewska ポーランドからソ連に亡命し、スターリンと不倫の噂があったワンダ・ワシレフスカヤは、作家というより共産主義の活動家、政治家としての方が有名かも知れません。 また、小説はポーランド語で書かれていますが、ロシア語に訳…

『象』『所長』『鰐の涙』スワヴォーミル・ムロージェック

Sławomir Mrożek 不条理、ナンセンス、シュルレアリスム、ブラックユーモアあたりに分類される短編集は、長編を読むとき以上に集中力が必要です。 というのも、余程のめり込まないと途中で白けてしまうことがあるから。ちょっとでも「何だかなあ」と思ってし…

『異色作家短編集』

早川書房の異色作家短篇集が来月で完結します。洒落た装幀に魅かれて「ちょっと高いなあ」と思いつつ買い続けており、結局、全巻揃えてしまいそうです。 前の版を持っているのもあり、別の短編集などで読んだ作品もありましたが、よい機会なので、すべて読み…