読書感想文(関田 涙)

関田 涙(せきた・なみだ)

ウルグアイ

『火山を運ぶ男』ジュール・シュペルヴィエル

L'Homme de la pampa(1923)Jules Supervielle ジュール・シュペルヴィエルは、詩や短編小説の評価も高いのですが、日本では澁澤龍彦が訳した長編小説『ひとさらい(Le Voleur d'enfants)』(一九二六)が最もよく知られています。 子どもをさらってきて疑…

『はかない人生』フアン・カルロス・オネッティ

La vida breve(1950)Juan Carlos Onetti フアン・カルロス・オネッティが創造した架空の街「サンタ・マリア」は、ウィリアム・フォークナーの「ヨクナパトーファ」と同様、複数の作品にまたがって登場します。『はかない人生』(※)では、主人公ブラウセン…

『エバは猫の中』ガブリエル・ガルシア=マルケス、オクタビオ・パスほか

サンリオはSF文庫以外にも、一般文学などを扱った「サンリオ文庫」を発行していました(一九八三年十月発行の『エレンディラ』から、一九八七年二月発行の『フローティング・オペラ』までの約三年半)。 発行点数は少なかったものの、ラインナップは豪華で…

『異色作家短編集』

早川書房の異色作家短篇集が来月で完結します。洒落た装幀に魅かれて「ちょっと高いなあ」と思いつつ買い続けており、結局、全巻揃えてしまいそうです。 前の版を持っているのもあり、別の短編集などで読んだ作品もありましたが、よい機会なので、すべて読み…