読書感想文(関田涙)

関田 涙(せきた・なみだ)

インド

『6人の容疑者』ヴィカス・スワラップ

Six Suspects(2008)विकास स्वरुप ヴィカス・スワラップの『6人の容疑者』(写真)は、武田ランダムハウスジャパンから刊行され、二年後に文庫化されました(RHブックス・プラス)。 この出版社は、元々ランダムハウス講談社という社名でしたが、両社の…

『真夜中の子供たち』サルマン・ラシュディ

Midnight's Children(1981)Salman Rushdie サルマン・ラシュディの『真夜中の子供たち』(写真)は「ブッカー賞のなかのブッカー賞(Booker of Bookers)」に選ばれた名作にもかかわらず、日本ではほとんど評判にならず、文庫化もされず、現在、品切れ中で…

『グアヴァ園は大騒ぎ』キラン・デサイ

Hullabaloo in the Guava Orchard(1998)किरण देसाई インド出身のキラン・デサイ(Kiran Desai)は二〇〇六年に『喪失の響き』で、女性としては最年少(三十五歳)でブッカー賞を受賞しました。 母親のアニタ・デサイも作家で、過去に三度もブッカー賞の最…

『ユニコーンを探して』サタジット・レイ

いつもは、原題や作者名を原著どおりに表記しているのですが、僕のパソコンだとベンガル語は表示できないので、何も書かないでおきます。 サタジット・レイは映画監督として有名(『大地のうた』『大河のうた』『大樹のうた』など)ですが、小説も数多く書い…