読書感想文(関田 涙)

関田 涙(せきた・なみだ)

アルゼンチン

『豚の戦記』アドルフォ・ビオイ=カサレス

Diario de la guerra del cerdo(1969)Adolfo Bioy Casares アドルフォ・ビオイ=カサレスは、ホルヘ・ルイス・ボルヘスと大変仲がよく、多くの共著があります(オノリオ・ブストス=ドメック名義)。 ふたりとも探偵小説が好きで、『ドン・イシドロ・パロデ…

『サンタ・エビータ』トマス・エロイ・マルティネス

Santa Evita(1995)Tomás Eloy Martínez エビータことマリア・エバ・ドゥアルテ・デ・ペロンが三十三歳の若さで子宮癌によって亡くなったのが一九五二年。 その後、一九八〇年代になって、アルゼンチンではエビータ関連の書籍や映画が数多く世に出ました。…

『石蹴り遊び』フリオ・コルタサル

Rayuela(1963)Julio Cortázar フリオ・コルタサルの長編『石蹴り遊び』最大の特徴は、二通りの読み方ができる点にあります。 ひとつは、一、二部(1章から56章まで)を順番に読んでいく方法。もうひとつは、作者の指示に従って全155章をいったりきたりし…

『エバは猫の中』ガブリエル・ガルシア=マルケス、オクタビオ・パスほか

サンリオはSF文庫以外にも、一般文学などを扱った「サンリオ文庫」を発行していました(一九八三年十月発行の『エレンディラ』から、一九八七年二月発行の『フローティング・オペラ』までの約三年半)。 発行点数は少なかったものの、ラインナップは豪華で…

『天使の恥部』マヌエル・プイグ

Pubis Angelical(1979)Manuel Puig 本当にどーでもいい話なんですが、これまで読書感想文で取り上げた本を五十音順に並べたところ、「タ行」と「ナ行」の本が一冊もありませんでした。たまたまでしょうか。それとも、タ行・ナ行で始まる書名は少ないのでし…

『かくも激しく甘きニカラグア』フリオ・コルタサル

Nicaragua tan violentamente dulce(1984)Julio Cortázar 今回は、小学生の夏休みの宿題用の読書感想文を書いてみます。 八月の終わりになっても、感想文が書けないお子さんがいらっしゃいましたら、以下の文を、適当にアレンジしていただければよろしいか…